CONCEPT
The Meaning of Life.
生命というすべての事象の根をもとに私たちのセカイを思考する過程からうまれた疑問を、図案(デザイン)というフィルターを用いて新たなレイヤーとして模索します。
関東では東京都心を中心とした文化形成が公然の事実としてあり多くの貴重な人的資源が今尚中央へと流れ続けています。
この今やスタンダードと化した潮流に新たな価値観という流れをぶつけない限り地方の再生は難しいのではないでしょうか。
では何が新たな価値観を生み出す契機となりうるか、それは自立した街を基盤とする文化を創ること。
テレビや雑誌・ネットというメディアから多くの情報を摂取し成長してきた世代の大半は、自分で物事を吟味し判断する能力に欠けています。
いかにソースに近いものを得られるかが彼らにとっては重要なのです。
そして彼らの判断基準の最たるものはメディアにおける共通認識下のイメージであり、本来重視すべき対象そのものが持つ価値は後から付いてくるものとなっています。
悲しいことですが希有な環境を除き、モノが良ければ黙っていても価値が付くという純朴な時代は終わりを告げました。
しかし、このイメージ主眼の傾向こそが再生への糸口であり、もっとも効果的なカンフル剤となるのではないでしょうか。
元々の商品が持ち得る力をイメージ化し、彼らに見合った判断基準を設けてあげる。
そのイメージさえ定着すれば自立したブランドが生まれます。
自立したブランドを持つ街では判断基準も内にあり、他の環境への一方的なあこがれが薄まるはずです。
内に判断基準があることで自分で考え行動するようになり、その結果人の流れも緩やかになるのではないでしょうか。
街は文化を育み自立させ、自立した文化が人を育み人を呼ぶ。
そのきっかけをもたらすことのできる商売という大きな枠組は文化の中心的な担い手であると思うのです。
文化の担い手となる方々をデザインという道具を用いて支えたい。私たちの想いです。